|
以前の記事
2017年 04月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 02月 2015年 12月 2015年 10月 2014年 02月 2013年 11月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 03月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2009年 07月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 04月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 09月 2004年 08月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
1
共再生-明日をつくるために
福岡アジア美術館にて開催される、トリエンナーレ(3年ごとに開催される美術展覧会)が、今年9月5日から行われます。 http://www.ft2009.org/jpn/index.html テーマは、「共再生」。 テーマはHPを見ていただくのが一番ですが、社会経済、あるいは都市の問題など、現代社会において最も大きなテーマである「再生」と、アジア美術館の原点とも言える、美術家と一般市民をつなぐ、異文化間の相互理解である「共生」がつながって生まれた言葉です。 今回、このトリエンナーレの空間デザインをさせていただくことになりました。 コンペに当たって、「共再生」というテーマを、ホワイトキューブである美術館、作品同士の関わり合い、会場全体の一体感といった問題の中でどのように解決していくかが課題でした。 今回展示される美術品はもともと、アジアの様々な国の作家によってつくられた立体作品や映像作品、絵画などで、中にはその作品が置かれているその場所でこそ成立していた物もあります。 しかし、これが美術館のホワイトキューブの中に集まることで、もともと作品同士になかった、相互の「干渉」が生まれます。 これは、現場に足を運び、一つ一つの作品を選定し、導き出されたテーマとは違った美術館特有の現象と言え、受け入れなければならない現実です。 一歩間違うと、これらの干渉を否定的にとらえ、白い壁によってそれぞれの作品を遮り、来館者にとってテーマと作品が結びつかないまま終わってしまうか、さらには擬似的に作品が置かれていた環境(例えば森の中など)を作りだし、作品のメッセージ性まで壊してしまうような展示になってしまうでしょう。 美術館というホワイトキューブであること、作品同士がもともと干渉してしまう状況であることを、受け入れ、その中で「心地よい干渉」を空間として生み出すことこそ、「共再生」というテーマそのものではないでしょうか。 作品同士が、その作品同士のスケールにあった距離感や柔らかく干渉する素材によって仕切られ、あるいは気配を感じるように空間をしつらえました。 ![]() 動線計画や間仕切りの考え方など、展示空間をどちらかというと建築的に解体・組成していく、環境デザイン機構らしい提案を評価していただきました。 とはいえ、コンペ段階ではまだまだ作品の理解も足りませんので、これから、学芸員の方々と細かい作品同士の配置の詰めや、空間のしつらえを検討していくところです。検討は、1/50の模型(美術館全体をつくります・・・)でやりますので、今からせっせと模型作りです。これはコンペの時の1/100模型。 ![]() 幸いに去年の美術館のプロジェクトで使った模型が美術館に保存してあり、それを補修しながらの作業となりました! 環境デザイン機構では、このような空間コンセプトをパネルにして展示するようにしており、今回もまた展示します。デザイン関係の方々をはじめ、一般の方々にも、単なる美術展ではなく、空間もふくめてテーマを感じて帰っていただければ、また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。 もちろん、作品が主役ですが!! 模型作りなど、刺激的な体験をお手伝いしたい方はご連絡を… (arata) ▲
by kankyo-dk
| 2009-07-24 11:46
1 |
ファン申請 |
||