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2006年1月13日、「モビリティ・マネジメントの実務に関する講習会〜かしこいクルマの使い方を考える交通施策〜」に行って来ました。東工大の藤井聡助教授などの基調講演などがありました。モビリティ・マネジメントとは、一人ひとりが節度ある自動車の利用をすることで(強制ではなくあくまでも自発的に)、交通渋滞などの諸問題をなくすような‘コミュニケーション’を中心とした施策のです。
例えば、現在、車で通勤や買い物を行っている人に、バスや鉄道などの公共交通機関の情報(乗り方や料金、時刻表)を一人ひとりカスタマイズして提供してあげたり、公共交通機関で行くとすればどんな行き方かというちょっとした計画を立ててもらうということで、確実に数割の人の行動が変わることが実証されています。つまり、適切なプログラムやツール(楽しいマップや見やすい時刻表、冊子など)を用いることで、「カネ」や「チカラ」ではなく、「コトバ」で人々の行動を変えていくものです。 このモビリティ・マネジメントの根底にあるのは「社会的ジレンマ」の解消というものです。社会的ジレンマとは、個人的・短期的にはメリットのある行動をとっていると、社会的・長期的にはメリットが低下してしまう状況で、今がいいからと利益・快楽を追求すると、最後は自分も含め皆が損をしてしまうというものです。環境問題で必ず出てくる考えです(学生時代に習ったような記憶が・・・)。<詳しくは「社会的ジレンマの処方箋」著:藤井 聡、ナカニシヤ出版、2003年> つまり、単に交通問題の話だけではなく、広く環境問題や自治会などのコミュニティの問題、安心・安全の問題、景観問題、ダイエットや健康の問題など、合意形成を必要とする社会的な問題に広く展開できるもののようです。古くて新しい?施策のようですが、ワークショップや総合的な学習などとうまく組み合わせて実践されています。 個人的には、形骸化しつつある住民参加型のまちづくりなどにおいても(ワークショップやればいいみたいな・・・)、このような議論を取り上げるべきだと思いました。また、「見えない規範」のような多くの人の意識のあり方が影響する景観形成などにおいても、新しい可能性があると思いました。(ふ)
by kankyo-dk
| 2006-01-13 14:32
| まちづくり
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